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札幌引きこもり日記

札幌の女子大生が引きこもりの日々を綴る日記

帰ってきたヒトラー


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あらすじ(総統閣下お気に入りの"ヴィキペディア"より)

1945年4月30日に自殺したアドルフ・ヒトラーは、自殺直前の記憶だけを失った状態でベルリンの空き地で目を覚ます。ヒトラーは(中略)情報を得るために立ち寄ったキオスクで、自分がいる時代が2011年のベルリンであることに気付き衝撃を受け、空腹と疲労が重なりその場に倒れ込んでしまう。(中略)

テレビ番組制作会社のゼンゼンブリンクとザヴァツキのスカウトを受け、コメディアンとしてトーク番組に出演することになる。(中略)

ヒトラーはトーク番組でトルコ人を罵倒する演説を打つと、その映像がYouTubeにアップロードされ、一躍人気コメディアンとなる。ヒトラーはその後、タブロイド紙との騒動や、極右政党のドイツ国家民主党(NPD)本部への突撃取材など社会の大反響を巻き起こし、ドイツで最も有名なコメディアンとなる。(後略)

 

「世界史は高校まで。多分人よりちょっとだけドイツが好きだけどそこまで詳しくない。一応『ヒトラー 最期の12日間』は見た。」というだけの私でも十分楽しめました。『フルメタル・ジャケット』と『ヒトラー 最期の12日間』パロディあるよ!!!と聞いていたので一応後者だけ見たのですが、めっちゃ分かりやすいパロディなので、ニコニコユーザーなら「総統閣下シリーズ」知ってたら大丈夫。前者も「ハートマン軍曹」でぐぐったら大体ネタにされてるところは同じで、今回も同じところをパロディにされてる。ただ「最期の12日間」を見ると、パロディ云々ではなくヒトラーとその周りの人たちがどんな人だったのかとかヒトラーの最期がどんなだったのかっていうのが所見でもうっすらぼんやりイメージできるので、ヒトラーについてそんな詳しくねぇよという人は見ておくと、映画のセリフの意味とか皮肉とかが分かってさらに楽しめるので見るといいと思います。「最期の12日間」自体とてもいい映画ですし。あとはドイツの現代の政党や政治についてさらっと調べておくともっと面白いかも。CDU、SPD緑の党くらいはさすがに知っていましたが、州議会にしか議席おいてない政党のことは流石に知らなかった。

イギリスが移民問題を主軸にEUを離れ、アメリカではトランプがメキシコ国境に壁を作れと叫び、ルペンが大統領選で善戦し、安倍が憲法改正を訴えている今だからこそ、余計に己を振り替えざるを得なかったです。

 

d.hatena.ne.jp

 

原作本の書評ですが、映画しか見てない私でも分かるので、たぶん原作本の大事な部分はほぼおさえてあったのでしょう。映画見た後ずっともやもやしていたものがあったのですが、ここの書評読んですっきりと腑に落ちたので、映画見た方・原作読んだ方も是非ご一読を。ネタバレ気にしない方は両方観てない方も。

 

上の書評を読んで、映画の中でユーチューバ―が「彼の言うことも一理ある」というセリフを言っていたことを思い出しました。そうだね。一理あるね。きっとみんなにとって本当に一理あること言ってるんだよ彼は…。理の無いことは言ってない…理のないことを言っていたら誰も耳を貸さなかったろうし。ただし理が通っていればよいというわけでは決してない。

民主主義の限界や「公約」の脆さとか政党の難しさとかは先のイギリスで明らかですけど、改めて目が覚めた感じです。

 

 私も彼もドイツが好きの世界史好きなので一緒に見に行きましたが、正直デートで見る映画ではないです。めっさ面白かったけどその分だけ疲れた。帰りの電車の中も晩御飯もおもっくそ政治の話してました。参院選だね、なんて話もしました。参議院の存在する意義として真っ先に挙げられるのは「衆議院の行き過ぎ抑える」ことだったね、なんて高校で習ったことを再確認したりしました。知識としては知ってるはずなのに忘れてるもんですね。

 

世のカップルは大人しく植物図鑑かアリス・イン・ワンダーランド見よう。(植物図鑑は原作で恥ずか死したので私は観に行かないというか多分直視できないですです原作好きです有川さん大好きです)

 

 

 

映画終わって、まず思ったのが「怖かった」ということ。

そして次に思い出したのがエルヴィン・ロンメル

 

「死んだヒトラーは生きているヒトラーより危険」

 

という言葉でした。

ほんっっとうに面白かったです。万人に勧められる映画ではないですが、興味がある方には是非是非見てほしい。